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墓じまいがめんどくさい!費用と手続きを楽にする代行ガイド

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お墓の維持が難しくなり「墓じまい」を検討し始めても、複雑な手続きや思いがけない費用を前にすると、つい「めんどくさい」と感じてしまう方は少なくありません。親族への相談がトラブルに発展しないか、どの業者に依頼すれば失敗して後悔することにならないか、悩みが尽きず、問題を先送りにしてしまうこともあるでしょう。

しかし、お墓の承継者がいない、遠方でお墓の管理ができないといった問題は、多くの方が直面する現実です。墓じまいを行い、改葬して永代供養にするなど、適切な手順を踏むことで、ご先祖様にとっても、そしてご自身にとっても安心できる形で供養を続けることが可能になります。

この記事では、墓じまいがなぜ面倒に感じられるのか、その具体的な理由から、費用や手続き、トラブルを回避するためのポイント、そして面倒な作業を解決する代行サービスの活用法まで、詳しく解説していきます。この記事を読むことで、以下の点が明確になります。

  • 墓じまいが「めんどくさい」と感じる具体的な理由
  • 複雑な手続きや費用に関する詳細な解説
  • トラブルを避けてスムーズに進めるための方法
  • 手間を省ける墓じまい代行サービスの活用術
目次

なぜ墓じまいはめんどくさいと感じる?5つの理由

なぜ墓じまいはめんどくさいと感じる?5つの理由

多くの方が墓じまいを大変だと感じるのには、いくつかの共通した理由があります。ここでは、その中でも特に負担となりやすい5つのポイントについて、一つひとつ掘り下げて解説します。

  • 複雑で時間のかかる行政への手続き
  • 親族からの理解を得るのが難しい
  • 離檀料などお寺との話し合い
  • 想定以上にかかる墓じまいの費用
  • 遺骨の取り出しと供養先の確保
  • 石材店など専門業者の選び方

複雑で時間のかかる行政への手続き

墓じまいを進める上で最初の関門となるのが、行政への手続きです。これは単に一つの書類を提出すれば終わるものではなく、複数の段階を踏む必要があります。このプロセスが、多くの方にとって「めんどくさい」と感じる大きな原因となっています。

改葬許可申請のプロセス

墓じまい、すなわちお墓のお引越し(改葬)を行うには、現在お墓がある市区町村から「改葬許可証」を発行してもらう必要があります。この許可証がなければ、勝手に遺骨を取り出すことは法律で禁じられています。

改葬許可証を取得するための大まかな流れは以下の通りです。

  1. 新しい供養先(改葬先)の決定と契約: まず、取り出した遺骨をどこで供養するかを決め、「受入証明書」などを発行してもらいます。
  2. 既存の墓地管理者からの証明: 次に、現在お墓がある墓地の管理者(お寺や霊園)から、「埋葬(収蔵)証明書」を発行してもらいます。故人様の情報が確かにそのお墓に埋葬されていることを証明する書類です。
  3. 改葬許可申請書の作成: 役所の窓口やウェブサイトで「改葬許可申請書」を入手し、必要事項を記入します。この申請書に、上記1と2で取得した書類を添付するのが一般的です。
  4. 役所への申請と許可証の受領: 書類一式を現在お墓のある市区町村の役所に提出し、不備がなければ「改葬許可証」が交付されます。

このように、新しい供養先、現在の墓地管理者、そして役所という、少なくとも3つの異なる場所とやり取りをする必要があり、時間と手間がかかります。特に、お墓が遠方にある場合は、郵送でのやり取りや移動にさらに時間を要することになります。これらの煩雑さが、墓じまいを躊躇させる一因となっていると考えられます。

親族からの理解を得るのが難しい

墓じまいは、個人の問題だけで完結するものではありません。特に先祖代々受け継がれてきたお墓の場合、親族にとっても大切な場所であり、その気持ちを無視して進めることはできません。親族間の合意形成は、墓じまいにおける精神的なハードルとして最も高いものの一つです。

多くの場合、「先祖代々のお墓をなくしてしまうなんて」という感情的な反発からトラブルに発展します。お墓を守ってきたという自負がある方や、お墓参りを大切な習慣と考えている親族からすれば、墓じまいという選択は受け入れがたいものかもしれません。

また、墓じまいにかかる費用の負担を誰がするのか、新しい供養先はどこにするのかといった具体的な話になると、意見が対立することもあります。

この問題を乗り越えるためには、一方的に決定を伝えるのではなく、なぜ墓じまいを考えなければならないのか、その理由を丁寧に説明することが不可欠です。例えば、「お墓が遠方で管理が難しい」「自分たちの代で承継者が途絶えてしまう」「このままでは無縁仏になってしまい、かえってご先祖様に申し訳ない」といった具体的な事情を誠実に伝える必要があります。

話し合いの場を設け、それぞれの意見に耳を傾け、全員が納得できる着地点を探るプロセスは、時間も精神的な労力もかかります。このコミュニケーションの難しさが、墓じまいを「めんどくさい」と感じさせる大きな要因となっています。

離檀料などお寺との話し合い

寺院墓地にお墓がある場合、墓じまいをする際には「離檀(りだん)」、つまり檀家をやめる手続きが必要になります。この過程で、お寺との話し合い、特に「離檀料」をめぐる交渉が精神的な負担となることがあります。

離檀料とは、これまでお墓を管理し、先祖の供養をしてくれたお寺への感謝の気持ちとして包むお布施の一種です。しかし、この離檀料には法的な支払い義務はなく、金額にも明確な定めがありません。あくまで「お気持ち」であるため、かえって話がこじれやすい側面があります。

離檀料をめぐるトラブル

中には、高額な離檀料を請求されたり、「離檀料を支払わないと埋葬証明書を発行しない」といった対応をされたりするケースも報告されています。長年お世話になったお寺と金銭的なことで揉めるのは、誰にとっても避けたい事態です。

円満に離檀するためには、いきなり墓じまいの話を切り出すのではなく、まずはお墓の管理が難しくなった現状を住職に相談するという形で、丁寧に話を進めることが大切です。これまでのお礼をきちんと述べ、感謝の気持ちを伝えることで、住職の理解も得やすくなります。

離檀料の相場は一般的に数万円から20万円程度とされていますが、これはお寺との関係性や地域によっても異なります。もし高額な請求で困った場合は、弁護士などの専門家に相談する道もあります。このようなデリケートな交渉が必要になる可能性が、墓じまいを億劫にさせる一因と言えるでしょう。

想定以上にかかる墓じまいの費用

墓じまいには、決して安くない費用がかかります。そして、その費用項目が多岐にわたるため、総額がいくらになるのか分かりにくい点も、「めんどくさい」と感じる理由の一つです。事前に全体像を把握しておかないと、想定外の出費に驚くことになります。

墓じまいの費用は、大きく分けて「既存のお墓の撤去費用」「行政手続き・法要の費用」「新しい納骨先の費用」の3つで構成されます。

費用項目内容費用相場(目安)
お墓の撤去関連
墓石の解体・撤去・処分費用墓石を解体し、墓所を更地に戻す工事。重機の使用可否などで変動。1平方メートルあたり約10万円~
手続き・法要関連
閉眼供養のお布施墓石から魂を抜く儀式。僧侶へのお礼。3万円~10万円
離檀料寺院墓地の場合、檀家をやめる際のお布施。3万円~20万円
行政手続き費用改葬許可申請書などの発行手数料。数百円~1,500円程度
新しい納骨先関連
永代供養墓・納骨堂など新しい供養先の契約料や永代供養料。種類により大きく異なる。5万円~150万円以上
開眼供養のお布施新しいお墓や納骨壇に魂を入れる儀式。3万円~5万円
合計30万円~300万円程度

※上記はあくまで目安であり、お墓の立地条件や大きさ、選択する供養方法によって総額は大きく変動します。

このように、墓じまいには様々な支払いが発生します。特に、墓石の撤去費用は墓地の場所(山奥で重機が入れないなど)によって高額になることがありますし、新しい納骨先もどのようなタイプを選ぶかで費用が大きく変わってきます。これらの費用を自分で調べ、見積もりを取り、比較検討する作業は非常に手間がかかるため、面倒に感じるのも無理はありません。

遺骨の取り出しと供養先の確保

行政手続きと並行して進めなければならないのが、ご遺骨を実際に取り出し、次の供養先を確保するという物理的な準備です。これもまた、精神的・肉体的な負担を伴う作業となります。

まず、墓石から遺骨を取り出す前には、一般的に「閉眼供養(へいがんくよう)」または「魂抜き」と呼ばれる宗教儀式を行います。これは、墓石に宿っているとされる仏様の魂を抜き、ただの石に戻すための法要です。僧侶に依頼して日程を調整し、お布施を準備する必要があります。

そして、石材店に依頼して納骨室(カロート)を開けてもらい、遺骨を取り出します。取り出した遺骨は、長年の湿気などで汚れていたり、水が溜まっていたりすることもあるため、必要に応じて洗浄や乾燥、場合によってはカビを取り除く作業も発生します。

新しい供養先の選択肢

取り出した遺骨をどうするのか、次の受け入れ先を具体的に決めて契約まで済ませておく必要があります。主な選択肢としては、以下のようなものがあります。

  • 新しいお墓を建てる: 別の霊園などに新たに墓石を建立する方法。費用は高額になります。
  • 永代供養墓: 承継者がいなくても、お寺や霊園が永代にわたって供養・管理してくれるお墓。合祀墓、集合墓、個別墓など様々なタイプがあります。
  • 納骨堂: 屋内の施設に遺骨を安置する方法。ロッカー式や仏壇式などがあります。
  • 樹木葬: 墓石の代わりに樹木をシンボルとする埋葬方法。
  • 散骨: 遺骨を粉末状にして、海や山に撒く方法。
  • 手元供養: 遺骨の一部を小さな骨壺やアクセサリーに入れて自宅で供養する方法。

それぞれの方法にメリット・デメリットがあり、費用も大きく異なります。どの方法が自分たちや故人にとって最適なのかを家族や親族と話し合い、情報を集めて比較検討する作業は、時間も労力も必要とします。この一連のプロセスが、墓じまいをより複雑で大変なものにしているのです。

石材店など専門業者の選び方

墓じまいの実作業、特に墓石の解体・撤去は専門的な知識と技術が必要なため、石材店などの専門業者に依頼するのが一般的です。しかし、数多くある業者の中から、どこに頼めば良いのかを見極めるのは簡単ではありません。

信頼できる業者を選ぶことは、墓じまいをスムーズに、そして適正な価格で進めるための重要な鍵となります。業者選びに失敗すると、高額な追加料金を請求されたり、墓地の整地が不十分でトラブルになったりする可能性も否定できません。

信頼できる業者を見極めるポイント

業者を選ぶ際には、以下の点をチェックすることが大切です。

  • 実績と許認可: 墓じまいの施工実績が豊富か、また解体工事に必要な許認可を持っているかを確認します。
  • 明確な見積もり: 見積書の内訳が「工事一式」などと大雑把ではなく、解体費、運搬費、処分費などが項目ごとに細かく記載されているかを確認しましょう。追加料金が発生する可能性についても、事前に説明を求めておくことが肝心です。
  • 複数社からの相見積もり: 1社だけでなく、必ず複数の業者から見積もりを取り、価格やサービス内容を比較検討します。これにより、地域の費用相場を把握でき、不当に高い請求を避けることができます。
  • 対応の丁寧さ: 問い合わせや相談に対して、親身に、そして分かりやすく説明してくれるかどうかも重要な判断基準です。こちらの不安や疑問に寄り添ってくれる業者であれば、安心して任せられる可能性が高いでしょう。

これらの情報を自分で集め、複数の業者と連絡を取り、比較検討する作業は非常に手間がかかります。この業者選びの難しさが、墓じまいを「めんどくさい」と感じさせる最後の仕上げとも言えるかもしれません。

墓じまいはめんどくさい!代行業者で解決

墓じまいはめんどくさい!代行業者で解決

これまで見てきたように、墓じまいには複雑な手続き、親族との交渉、多岐にわたる費用、そして専門業者とのやり取りなど、多くの「めんどくさい」要素が含まれています。これらの負担を軽減し、スムーズに墓じまいを進めるための有効な選択肢が「墓じまい代行サービス」の利用です。

  • 改葬許可証の取得は行政書士に相談
  • 業者依頼で全ての作業を一任できる
  • 新しい供養先としての永代供養
  • 親族トラブルを避けるための進め方
  • まずは無料相談で悩みを話してみる
  • 費用倒れしないための見積もり比較
  • まとめ:墓じまい めんどくさいなら専門家へ

改葬許可証の取得は行政書士に相談

墓じまいの手続きで最も煩雑なのが、前述の通り、役所への「改葬許可申請」です。必要書類を集め、不備なく申請書を作成するのは、慣れていない方にとっては大きな負担となります。この法的な手続きの部分を専門家に任せることで、負担を大幅に軽減できます。

その専門家が「行政書士」です。行政書士は、官公署に提出する書類の作成や申請代理を専門とする国家資格者であり、改葬許可申請のプロフェッショナルです。

行政書士に依頼するメリット

行政書士に依頼すると、以下のようなメリットがあります。

  • 必要書類の収集・作成を代行: 新しい納骨先からの「受入証明書」や、現在の墓地管理者からの「埋葬証明書」の取り寄せ、そして「改葬許可申請書」の作成といった一連の書類準備を代行してくれます。
  • 役所への申請代理: 作成した書類を役所の窓口へ提出する手続きも代理で行ってもらえます。お墓が遠方にある場合など、自分で役所に出向くのが難しい方には特に助かります。
  • 法的な知識に基づく正確な手続き: 自治体によって異なるローカルルールや申請書の様式にも精通しているため、スムーズで確実な申請が期待できます。書類の不備で何度も役所に足を運ぶといった手間を避けることができます。

費用は数万円程度かかりますが、最も複雑で時間のかかる部分を専門家に任せることで、精神的な安心感が得られ、他の準備に集中できるという点は大きな利点です。墓じまいの「めんどくさい」を解決する第一歩として、行政書士への相談は非常に有効な手段と考えられます。

業者依頼で全ての作業を一任できる

墓じまいには、行政手続き以外にも、お寺や親族との交渉、石材店の手配、遺骨の取り出し、新しい納骨先への納骨など、多くの作業が必要です。これら全てを個別に手配するのは大変な労力を要します。そこで頼りになるのが、これらの作業をワンストップで請け負ってくれる「墓じまい代行業者」です。

墓じまい代行業者は、石材店や葬儀社、行政書士などが運営していることが多く、墓じまいに関するあらゆるプロセスをトータルでサポートしてくれます。

代行業者の主なサービス内容

代行業者に依頼できるサービスは多岐にわたりますが、一般的には以下のような内容が含まれます。

  • 行政手続きの代行: 行政書士と連携し、改葬許可申請を代行します。
  • お寺・霊園との交渉: 離檀に関する話し合いや、埋葬証明書の依頼などをサポートします。
  • 墓石の解体・撤去: 提携する石材店が墓石の解体から墓地の整地まで行います。
  • 遺骨の取り出しと整理: 閉眼供養の手配から、遺骨の取り出し、洗浄・乾燥、新しい骨壺への移し替えまで対応します。
  • 新しい納骨先の手配と納骨: 永代供養墓や納骨堂など、希望に合った新しい供養先を紹介し、契約手続きや納骨の法要までサポートします。

もちろん、全ての作業を丸投げするのではなく、「行政手続きだけ」「墓石の撤去だけ」といった部分的な依頼が可能な業者も多くあります。どこまでの作業を自分で行い、どこからを専門家に任せるかを選択できるため、予算や状況に合わせて柔軟に利用できるのが魅力です。これらの作業を一手に引き受けてもらうことで、時間的・精神的な負担は劇的に軽くなるでしょう。

新しい供養先としての永代供養

墓じまい後のご遺骨をどうするかは、非常に重要な問題です。承継者がいない、あるいは将来の管理負担を子供たちにかけたくないという理由で墓じまいを検討する場合、新しい供養先として「永代供養(えいたいくよう)」が選ばれるケースが非常に増えています。

永代供養とは、遺族に代わって霊園や寺院がご遺骨を永代にわたって管理・供養してくれる埋葬方法のことです。

永代供養の種類と特徴

永代供養には様々なタイプがあり、それぞれ特徴や費用が異なります。自分たちの希望に合ったものを選ぶことが大切です。

種類特徴費用相場(目安)
合祀墓(ごうしぼ)最初から、あるいは一定期間後に、他の人々の遺骨と一緒に一つの場所にまとめて埋葬される。費用は最も安価。5万円~30万円
集合墓骨壺のまま、あるいは納骨袋に入れて、一つの大きな納骨スペースに他の人々と一緒に安置される。20万円~60万円
個別墓(マンション型など)一定期間(例:33回忌まで)は個別のスペースに安置され、その後合祀される。墓石を模したタイプや、納骨堂の形式がある。50万円~150万円
樹木葬墓石の代わりに樹木や草花を墓標として、その下に埋葬する。自然志向の方に人気。20万円~80万円

永代供養の最大のメリットは、承継者が不要であることと、後の管理費がかからない(または最初の費用に含まれる)ことが多い点です。これにより、「お墓のことで子供に迷惑をかけたくない」という悩みを解決できます。

墓じまい代行業者に依頼すれば、これらの多様な選択肢の中から希望に合った施設を紹介してもらい、見学の手配から契約までサポートしてくれます。供養先の選択という大きな悩みも、専門家のアドバイスを受けながら進めることで、安心して決断することができるでしょう。

親族トラブルを避けるための進め方

前述の通り、墓じまいにおける最大の難関の一つが親族との合意形成です。代行業者に依頼したからといって、この部分を完全に丸投げすることはできません。しかし、専門家が間に入ることで、話し合いを円滑に進めるためのサポートを受けることは可能です。

親族トラブルを避けるための最も重要なポイントは、「事前の丁寧な相談と情報共有」です。勝手に話を進めて事後報告する、という形が最も関係をこじらせます。

トラブル回避の具体的なステップ

代行業者と相談しながら、以下のようなステップで進めるのが効果的です。

  1. 相談前の準備: なぜ墓じまいが必要なのか、客観的な資料を準備します。例えば、現在のお墓の年間管理費、お墓までの交通費、そして墓じまいに必要な費用の見積もりなど、具体的な数字を示すことで、感情論ではなく現実的な問題として捉えてもらいやすくなります。代行業者に相談すれば、こうした資料作成も手伝ってくれます。
  2. 話し合いの場の設定: 親族が集まれる機会を設け、直接顔を合わせて話をするのが理想です。遠方の親族がいる場合は、オンラインでの会議を設定するのも良いでしょう。その際、代行業者から提供された墓じまいの流れや新しい供養先のパンフレットなどを見せながら説明すると、理解が深まります。
  3. 代替案の提示: ただ「墓じまいをしたい」と主張するだけでなく、「ご先祖様を無縁仏にしないために、管理のしやすい永代供養墓に移したい」といった、前向きな代替案をセットで提示することが大切です。これにより、先祖供養を疎かにするわけではないという姿勢が伝わります。
  4. 専門家の同席: 話し合いが難航しそうな場合は、代行業者の担当者や行政書士といった第三者に同席してもらうことも一つの手です。専門家から客観的な視点で手続きの必要性やメリット・デメリットを説明してもらうことで、感情的な対立が和らぐことがあります。

面倒な親族との話し合いも、専門家という「伴走者」がいることで、精神的な負担を軽くしながら進めることが可能になります。

まずは無料相談で悩みを話してみる

「墓じまいをしたいけれど、何から手をつけていいか分からない」「費用がいくらかかるか不安」「そもそも代行業者って信頼できるの?」など、様々な疑問や不安を抱えている段階で、いきなり業者に依頼するのはハードルが高いと感じるかもしれません。

多くの墓じまい代行業者や石材店、行政書士事務所では、「無料相談」の窓口を設けています。まずはこの無料相談を積極的に活用し、専門家の話を聞いてみることが、問題を前に進めるための第一歩となります。

無料相談では、以下のようなことを確認できます。

  • 自分の状況に合った墓じまいの進め方: 現在の墓地の状況や家族構成などを話すことで、どのような手順で進めるのが最適か、具体的なアドバイスをもらえます。
  • 概算費用の把握: 墓地の場所や大きさ、希望する供養方法などを伝えれば、おおよその費用感(概算見積もり)を教えてもらえます。これにより、予算計画が立てやすくなります。
  • 業者の雰囲気や担当者の人柄: 実際に話をしてみることで、その業者が信頼できるかどうか、担当者が親身になってくれるかどうかを感じ取ることができます。安心して任せられるパートナーを見つける上で、これは非常に大切なポイントです。

相談したからといって、必ず契約しなければならないわけではありません。複数の業者に相談して、最も納得のいく説明をしてくれたところを選ぶのが賢明です。一人で抱え込まず、まずは専門家に悩みを打ち明けてみることで、漠然としていた「めんどくさい」という気持ちが整理され、具体的な解決への道筋が見えてくるでしょう。

費用倒れしないための見積もり比較

墓じまいの費用は、依頼する業者やサービス内容によって大きく異なります。そのため、適正な価格で、かつ納得のいくサービスを受けるためには、複数の業者から見積もりを取る「相見積もり」が不可欠です。

1社だけの見積もりでは、その金額が高いのか安いのかを客観的に判断できません。最低でも2~3社から見積もりを取り、内容をじっくり比較検討することが、費用倒れを防ぎ、後悔しない業者選びにつながります。

見積書を比較する際のチェックポイント

見積書を比較する際は、単に総額の安さだけで判断してはいけません。以下のポイントをしっかり確認しましょう。

  • 見積もりの内訳は詳細か: 「墓じまい一式」といった大雑把な記載ではなく、「墓石解体費」「基礎コンクリート撤去費」「廃材運搬・処分費」「整地費用」「諸経費」など、項目ごとに金額が明記されているかを確認します。内訳が詳細なほど、透明性の高い誠実な業者である可能性が高いです。
  • 追加料金の可能性: 見積もりに含まれていない費用はないか、どのような場合に追加料金が発生する可能性があるのかを必ず確認してください。「作業当日に重機が入れないことが判明し、追加料金が発生した」といったケースは少なくありません。
  • サービスの範囲: 同じような金額でも、含まれるサービスの範囲が業者によって異なる場合があります。例えば、行政手続きの代行や閉眼供養の手配が含まれているかなど、どこまで対応してくれるのかを明確にしておくことが大切です。

相見積もりを取る作業自体は手間がかかりますが、このひと手間を惜しまないことが、最終的に数十万円単位の費用の差につながることもあります。面倒な費用交渉も、代行業者に相談すれば、適正な石材店を選ぶ手助けをしてくれるでしょう。

まとめ:墓じまい めんどくさいなら専門家へ

この記事では、「墓じまいがめんどくさい」と感じる理由と、その負担を軽減するための具体的な解決策について解説してきました。最後に、本記事の要点を箇条書きでまとめます。

  • 墓じまいが面倒なのは複雑な行政手続きが原因の一つ
  • 改葬許可証の取得には複数の書類と段階が必要
  • 親族からの理解と合意形成は精神的な負担が大きい
  • なぜ墓じまいが必要かを丁寧に説明することが大切
  • お寺との離檀交渉や離檀料で悩むケースがある
  • 離檀料に法的な支払い義務はないが感謝の気持ちが基本
  • 墓じまいの総費用は多項目にわたり高額になることがある
  • 費用の内訳は撤去費、法要費、新しい納骨先の費用
  • 遺骨の取り出しや新しい供養先の確保も大きな課題
  • 信頼できる石材店や専門業者選びが重要
  • 面倒な作業は墓じまい代行サービスに依頼できる
  • 行政手続きは行政書士に任せるとスムーズ
  • 代行業者は墓じまい全体をワンストップで支援してくれる
  • 承継者不要の永代供養は有力な選択肢
  • 親族トラブル回避には専門家のサポートも有効
  • まずは無料相談を活用して情報収集から始めるのがおすすめ
  • 費用で後悔しないためには複数社からの相見積もりが不可欠
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